2008年05月05日

iPodの長所・短所(iPod購入の際の注意点) − 08年5月改訂版

 iPodを賛辞する方向の記事ばかり書いていたら、とんでもない誹謗中傷のコメントをもらってしまった(このブログがコメント対応を休止してるのもその影響)。確かに私は自分自身を、いわゆる「iPod信者」であることは自覚しているが、決して「盲信」してるわけではない。そういうわけで、今回は特にiPod購入を考えている方の参考になるような記事を書いてみることにする。


 まず、最初にiPodの特性を確認しておくという意味で、個人的に感じているiPodを長所を以下に書いてみる。なお、以下の記事は第5世代iPod(今のiPod Classicの1世代前)の使用感を中心にして書いている。

個人的に思う「iPodの長所」

<1> 本体の操作体系が、シンプルすぎて逆に困る人がいるくらい、素晴らしいデザイン&操作性

<2> iPod管理ソフトである「iTunes」の出来が素晴らしい。特に、初心者でも直感的に操作できるように作られている所や、ほぼ全ての操作・作業が「iTunes」内だけで完結するあたりは、秀逸であるとすら言える。(※ただし、「iTunes」には「欠点」も数多く存在する。詳細は下の「iPodの短所」の<2><3>を参照のこと)

<3> iPod自体が国際的にメジャーな商品であるため、関連するソフトウェアが無料・有料問わずかなりある。中には、iPodの中の曲やビデオ等を取り出せたりするものまである。(※ただし、他人のiPodを使っ
てこれをやることは犯罪です)

<4> これも製品がメジャーであることに起因するが、アクセサリや周辺機器がかなり豊富。

<5> パソコンとつなげる部分であるコネクタが、全てのiPodで共通のコネクタ「Dockコネクタ」というものになっている。このコンセプトのおかげで、Dockコネクタを利用した商品がかなりある。iPodを本体に置いてiPod内の音楽を再生できる「iPodスピーカー」などが典型的な例。

<6> iPodは外付けHDD/メモリとして使用可能(iPod Touchは不可)。実際、現在のiPod Classicは80・160GBとかなりの大容量のため、簡単に持ち運び可能な外付けHDDとして使用している人もいるらしい。

<7> iPodを持ってること自体が、ある意味「ファッション」と捉えられる側面もある。

<8> iPodだけでなく、デジタル・オーディオ・プレーヤー(MP3プレーヤー)全般に言えることだが、iPodの音質で十分満足できるなら、CD代が相当節約できる。特に日本には「レンタル」という素晴らしいシステムがあるので、聞きたいと思ったCDは片っ端からレンタルしてiPodに入れてしまえば、1枚当たり200〜400円程度で、CDを丸々コピーした以上の恩恵が受けられる。何百曲、何千曲もiPodに入れて、ジュークボックスのように楽しんだり、「iTunes」の機能を使ってオリジナルCDを作ったりなど、出来ることはいっぱいある。そう、実はiPodは「CD代節約アイテム」なのである!(←超個人的思い。でもそんなに現実とズレてないと思う/この<8>で紹介した行為は全て合法である)


 さて、ここまで書いた長所とは逆に、短所を以下に挙げてみる。書いてみて、「iPod信者」の私でも、結構多かったことに自分自身びっくりしているが・・・


個人的に思う「iPodの短所」

<1> とにかく最低なのは、Appleのサポート体制!!保証期間内の1年間は、それなりに丁寧にサポートしてくれるのだが、保証期間が切れた途端、手のひらを返したように何も答えてはくれない!!実際、iPodのサポート電話は、とにかく最初にシリアル番号を聞いてきて、保証期間が切れているとわかると、一切何も答えてはくれないのだ。例え、iPod全体に何らかの問題が起きても、である。こんな「アメリカン」なサポート体制は、はっきり言って日本では違法ですらあると思ってしまうほどに、Appleのサポート体制はひどいのだ・・・(マジな実体験話)

<2> iPod管理ソフトである「iTunes」は、実はApple的にはiPod管理ソフトという位置づけではなく、誰でも入手できる無料配布の「音楽・ビデオ再生ソフト」という位置づけらしい。これだけならまだいいのだが、「無料配布である」ということを盾にして、Appleは「iTunes」に問題が起きてもことごとく責任を回避しようとするからたまらない。実際、「iTunes」はバージョンアップの度に問題が頻発していると言っても過言ではないソフトなのだが、それらの問題は更なるバージョンアップ以外での対応がされることはまずないのである。

<3> 「iTunes」は初心者にやさしい作りになっているクセして、<2>で述懐したバージョンアップに伴うリスク回避が、少なくとも初心者にとっては難しい。インストール時、「Apple Software Update」という、バージョンアップしたらすぐにダウンロード&インストールするようなソフトが一緒にインストールされるため、初心者の方は、このソフトによる「バージョンアップしますか?」のメッセージに「はい」と答えてしまって、どつぼにはまる危険性が非常に高いのだ。これを回避するためには、「Apple Software Update」をアンインストールするとか、「安定している」と思ったバージョンの「iTunes」を保存・継続使用するとか、必要な場合は手動でバージョンアップするといった手法しか存在しないのが実情だ。これらの「手法」だけでも、PC初心者にとっては「難しい」ことだというのは一目瞭然だというのに・・・

<4> iPod本体のバッテリー性能もあまりいいとは言えない。少なくともこの分野については、バッテリー技術で先端を行くソニーにかなりの分がある。

<5> iPodに限った話ではないが、搭載されている充電池であるリチウムイオンバッテリーには、従来の充電池に見られたメモリ効果(充電・放電を繰り返すと電池容量が減少する現象)はないとされているが、それでも弱点が存在する。最大のそれは、充電しながら使用すると容量が減少する現象で、例えば携帯電話を、充電が間に合わないのでACアダプタをつなげながら使用してたりすると、外出時にすぐにバッテリーがへたってしまったりするのは、この現象に由来する。そういうわけで、数多く出されているiPodを充電しながら聞けるiPodスピーカーなどを並行して使っていると、この弱点に起因する憂き目を見ることになるので要注意。(BOSEやJBLといった一流メーカー製のものですら、この現象に対する対策はされていない。これはカスタマーサービスに電話してわざわざ確かめたので確実)

<6> シャッフル再生機能がはっきり言って不満。「サザン→桑田佳祐」という順番で再生されるならまだわかるが、「サザン→サザン」なんてことが結構ある。ひどい時には3連続で同じアーティストの曲が再生されたりする。iTunesのパソコン上での再生機能には、同じアーティストが極力出てこないように設定できる「パーティーシャッフル」なんて機能があるし、以前持っていたCreative MediaのMP3プレーヤーではこんな現象はほとんどなかったので、技術的に対応可能な案件だと思うのだが・・・

<7> iPodの象徴とされる付属の白いヘッドフォンは、実はあまり性能がよくない。実際私は、このヘッドフォンを使っていたら耳が痛くなった。ただし、iPod自体はこの手のプレーヤー(デジタル・オーディオ・プレーヤー)としては素直な音を出す方だと言われているので、ヘッドフォンは変えれば音はかなり変わる。よく「iPodは音が悪い」という人がいるが、これの最大の原因はヘッドフォンだったりする。

<8> iPodの販売体系・修理体系はかなりお堅い!!iPodが値引きされる話自体がかなり珍しいと言っていいくらい、定価販売が常識となってしまっているし、故障した際も、「iPod自体が複雑な商品だから」という理由で、「修理」ではなく「交換」になることがほとんどらしい。実際私も、保証期間内に「修理」依頼をしたら、完全に別物に「交換」になった。本体に貼っていたプロテクト・シールなどが無駄になった事は言うまでもない・・・

<9> とにかく修理代が高価!!Appleの該当ページを見てもらえばわかるが、ほとんどの機種の場合、定価の半額以上の価格設定がされている。そして実際に「修理」した場合、<8>で記述したように、まず「交換」になるのだ。バッテリーの消費等の要因を考えると、新品を買った方がいいケースも多いことだろう。

<10> そして何より、実はiPodは非常に壊れやすい!!最初に持っていた第3世代iPodは、スポーツクラブでジョギング中にポケットに入れていたら壊れてしまった(;。;)。iPodが誕生した頃のニュース番組で、「皇居のランナーに持って走ってもらっても、音飛びもしなければ壊れもしない」なんてドキュメントをやっていたのに・・・。そういうわけで、現在持っている第5世代の扱いにはかなり気を遣っている。なお、今ではiPod nanoは走ってもOKということになっているようだが(Nike+キットが存在するため)、それでも「故障しやすい」ことは肝に銘じておいた方がいいと思う。少なくとも、Nike+を使用して走行中に壊れたとしても、Appleは責任を取ってくれない可能性の方が高いと私は強く思う。


・・・以上のような具合である。更に個人的な事を言ってしまえば、もっとソニーががんばって、管理ソフト(SonicStage)の抜本的改善や、もはや日本でしか通用しないソニーの独自規格「ATRAC」の放棄(もしくは仕様公開)、そして対応ソフト・周辺機器を作りやすくしてくれて、現在愛用している「iPodスピーカー」ならぬ「ネットワーク・ウォークマン・スピーカー」などがたくさん出てくれば、私は迷わずソニーへ移行するだろう。最低でも、サポート体制はソニーの方が絶対いいであろうから。・・・逆に言うと、そう思ってしまうぐらい、ホントにAppleのサポート体制はひどいということである・・・・・・(結局これが言いたくて、書き直したんだな→私(__;)


P.S.1 最近の製品までテストしたわけではないので、あまり強くは言えないが、個人的には一番最初に持っていたMP3プレーヤーの製造元である、Creative Media製がそれなりにオススメではないかと思っている。実際、私が持っていた機種はもう販売していないが、過充電防止機能さえ付いていれば、あの機種を手放したことを後悔してるくらいなのだ。ただ、付属ソフトがかなり壊れやすかったことは事実であることを付記しておく。


P.S.2 iPodの音質はすごく悪い、なんて言っている人が結構いるが、これの1番の原因は短所の<7>に書いた通り、付属ヘッドフォンの品質の悪さである。しかしそのヘッドフォンをそれなりのものに変えても、まだ不満たらたら、なんていう人は、はっきり言ってiPodをはじめとしたデジタル・オーディオ・プレーヤー系の製品に手を出してはいけない、と私は思う。そもそもそこまで言う人は、レコードとCDの違いがわかるぐらい耳がいい人か、もしくはかなりのオーディオ・マニアであるはずなのだから、前者の人はともかく、後者のような人達は、自分の家に専用のオーディオルームを作って、そこで思う存分音楽を楽しめばいい。iPodをはじめとしたデジタル・オーディオ・プレーヤーの類は、確かに多少の音質を犠牲にはするが、それ以上に何百曲、何千曲もの音楽を気軽に楽しめるのが最大の長所である(と私は強く思っている)のだから、自分の嗜好と違うコンセプトの製品を買ったり批判したりすること自体、筋違いである。この手の商品に手をつけるなら、まず自分の嗜好と相談することが第1条件と言えるだろう。そして購入に際しては、この記事をはじめとした情報をかき集め、購入したい製品を色々吟味するべきだろう。私のように、Appleのサポート体制のひどさで泣きを見ないためにも、入念な下調べをすることを強くオススメする。
posted by SocialDead at 01:35
| iPod関連(for Windows)
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